2008年07月16日
沖縄の「日常」淡々と (朝日新聞)
沖縄の「日常」淡々と (朝日新聞2008年5月14日・朝刊)
大学生ら編集の写真集を機に作品展
沖縄の「日常」を撮影している写真家、平敷兼七さん(60)=沖縄県浦添市=の作品展が、14日から中央区銀座7丁目の銀座ニコンサロンで開かれる。
「職業婦人」と呼ばれる娼婦のスナップなど、本土で抱く沖縄のイメージとは違った白黒写真が並ぶ。
きっかけは、昨年出版した「山羊の肺 沖縄 一九六八-二〇〇五年」。
平敷さんの作品にひかれた小金井市の大学生、中條朝さん(25) が中心になって編集した写真集だ。(小石勝朗)
平敷さん撮影の100枚
2人の最初の出会いは02年の沖縄。
中條さんはテレビ番組取材班の「手伝い」で、平敷さんは取材班の「案内役兼運転手」だった。
翌年、東京経済大を休学して旅に出た中條さんは、沖縄で平敷さんと偶然再開する。
自宅に招かれ、初めて写真家と知った。
写真を見せてもらって目を奪われたのが、「職業婦人」を被写体にした作品群。
「ポルノのようになったり、見下したりしていない。彼女たちがちゃんとこちらをみている」
それまでの平敷さんの写真集は私家版で流通していないこともあり、自分の手で作りたいと考えるようになった。
東京に戻って、知人と刊行委員会を結成。
文化人や学者ら約140名から賛同募金を集め、出版が決まった。
平敷さんから約千枚の写真が三つの段ボールで送られてきた。
「職業婦人」の素顔や生活を切り取った57枚をはじめ、離島を含めた各地の人々の表情や風景を淡々ととらえた計168枚を選んだ。
「理屈から入ってほしくない」と、あえてストーリー性の薄い構成にして、題も写真のそばには写真のそばには載せなかった。
撮影したのは、72年に沖縄が日本に復帰する少し前から現在まで。
平敷さんは「復帰運動や経済復興に関係なく、黙々と働いている無名の人たちを撮り続けた」と語っており、見ただけでは年代がわからない写真も目立つという。
中條さんによると、本土では写真集に「これが沖縄のなの?」という反応が多い。
だが、沖縄では「懐かしいな」「私がいた風景だよ」と声が返ってくる。
「きれいな海や基地のイメージだけでなく、沖縄にはこんな姿があることを見てほしい。基地や開発の問題も、そこから『実感』として伝わってくると思う」
作品展は、復帰記念日の15日を挟んで27日まで。
「山羊の肺」に載らなかった写真を含めて約100点を展示する。
6月には、沖縄戦が終結したとされる23日に合わせて大阪市でも開く。
平敷さんにとって本土のギャラリーでの本格的な個展は初めて。
「日本全土に共通する写真だと思っている。沖縄は本土から特別扱いされている印象だけど、知ってもらえば変わらないことがわかるはず」と話している。
午前10時~午後7時、入場無料。会期中、平敷さんが会場に詰め、「山羊の肺」(影書房、3675円)も販売する。
大学生ら編集の写真集を機に作品展
沖縄の「日常」を撮影している写真家、平敷兼七さん(60)=沖縄県浦添市=の作品展が、14日から中央区銀座7丁目の銀座ニコンサロンで開かれる。
「職業婦人」と呼ばれる娼婦のスナップなど、本土で抱く沖縄のイメージとは違った白黒写真が並ぶ。
きっかけは、昨年出版した「山羊の肺 沖縄 一九六八-二〇〇五年」。
平敷さんの作品にひかれた小金井市の大学生、中條朝さん(25) が中心になって編集した写真集だ。(小石勝朗)
平敷さん撮影の100枚
2人の最初の出会いは02年の沖縄。
中條さんはテレビ番組取材班の「手伝い」で、平敷さんは取材班の「案内役兼運転手」だった。
翌年、東京経済大を休学して旅に出た中條さんは、沖縄で平敷さんと偶然再開する。
自宅に招かれ、初めて写真家と知った。
写真を見せてもらって目を奪われたのが、「職業婦人」を被写体にした作品群。
「ポルノのようになったり、見下したりしていない。彼女たちがちゃんとこちらをみている」
それまでの平敷さんの写真集は私家版で流通していないこともあり、自分の手で作りたいと考えるようになった。
東京に戻って、知人と刊行委員会を結成。
文化人や学者ら約140名から賛同募金を集め、出版が決まった。
平敷さんから約千枚の写真が三つの段ボールで送られてきた。
「職業婦人」の素顔や生活を切り取った57枚をはじめ、離島を含めた各地の人々の表情や風景を淡々ととらえた計168枚を選んだ。
「理屈から入ってほしくない」と、あえてストーリー性の薄い構成にして、題も写真のそばには写真のそばには載せなかった。
撮影したのは、72年に沖縄が日本に復帰する少し前から現在まで。
平敷さんは「復帰運動や経済復興に関係なく、黙々と働いている無名の人たちを撮り続けた」と語っており、見ただけでは年代がわからない写真も目立つという。
中條さんによると、本土では写真集に「これが沖縄のなの?」という反応が多い。
だが、沖縄では「懐かしいな」「私がいた風景だよ」と声が返ってくる。
「きれいな海や基地のイメージだけでなく、沖縄にはこんな姿があることを見てほしい。基地や開発の問題も、そこから『実感』として伝わってくると思う」
作品展は、復帰記念日の15日を挟んで27日まで。
「山羊の肺」に載らなかった写真を含めて約100点を展示する。
6月には、沖縄戦が終結したとされる23日に合わせて大阪市でも開く。
平敷さんにとって本土のギャラリーでの本格的な個展は初めて。
「日本全土に共通する写真だと思っている。沖縄は本土から特別扱いされている印象だけど、知ってもらえば変わらないことがわかるはず」と話している。
午前10時~午後7時、入場無料。会期中、平敷さんが会場に詰め、「山羊の肺」(影書房、3675円)も販売する。
Posted by とよチャンネル at 13:04


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